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飛瀧神社(ひりゅうじんじゃ・ひろうじんじゃ)和歌山県那智勝浦町

投稿者:吉祥さん

神武天皇が熊野灘から那智の海岸「にしきうら」に上陸されたとき、那智の山に光が輝くのを見て、この大滝をさぐり当てられ、神としておまつりになったのがこ熊野那智大社(くまのなちたいしゃ)の始まりとされています。

熊野那智大社は現在は見晴らしのよい山上にありますがかつては那智の瀧のお膝元(現在の飛瀧神社のある場所)にあったそうです。

滝の高さは133m・日本で一番高い瀧です。

子供の頃から華厳の滝を何度も見ている私ですが那智の滝には圧倒されました。

花山天皇は那智山に千日参篭されたと伝えられており古くから修験道の修行の地として崇拝されてきたといいます。

鳥居をくぐって石段を下ると目の前に那智の滝が流れ落ちる姿が見えます。

瀧そのものがご神体とされているので拝殿はありません。瀧の手前に炉があって火が燃えています。5cmくらいの護摩木を火にくべて奉納します。願事は書きません。お線香のかわりのようです。

拝観料を払うと瀧の間近まで入ることができます。入り口では盃100円・酒瓶500円にて授与されています。盃を借りて水を飲むこともできます。

この水を飲めば元気で長生きできるとの事。

瀧の近くは力強い御神気に溢れています。

天津祝詞を奏上すると折りよく風が吹き上げます。(結果には個人差があります・・・というか偶然ですが・・・(^_^;)

めちゃめちゃ気持ちいい!!

ウルウルしちゃって声が震えます。
ものすごいパワ-。
大自然はかくも力強いものかと感動します。

滝からの戻り道に「お滝祈願所」があり観音菩薩と役小角・その眷族や滝不動などが安置されています。 スルーする方が多いですがここから見る滝もまた美しいです。

7月14日に行われる「火祭り」は勇壮な炎の祭典です。松明の点火に先がけて細長い日のついた棒を持った「お使い」が一気に石段を駆け上がります。
神さまをお迎えにいくのだそうです。

烏の烏帽子をかぶった神官のお祓いが終わると重さ50kgの松明に点火されます。松明がグルグルと円を描いて駆け回るとそれに誘導されるようにオレンジ色も鮮やかな十二台の扇神輿がゆるゆると降りてきます。

松明を持った人たちは顔が赤く焼けて汗びっしょり。
周りの神子たちが水をかけて冷やします。
どの顔も熱いそして必死!!

涼しげな扇神輿と熱い熱い神子たちのコントラストを那智の瀧が見守ります。顔を真っ赤にして松明の火にあぶられながら駆け巡る神子たちの姿にはただただ感動。

涙が止まらなくなりました。
日本古来の祭りの原形がここにあります。

滝に到達すると神楽舞などが舞われ12基の神輿は清められて再び熊野那智大社へ帰還していきます。

「火祭りはここ・那智大社に坐す十二人の神さまが瀧にお里帰りをするお祭りなのです。 瀧まで降りて清められて戻ってくる…そういうお祭りです。」

熊野那智大社の御朱印所の神官はにこやかに微笑まれました。

火祭りの日は滝つぼ近くでの参拝はできません。
長寿のお水をいただくこともできませんのでご注意ください。

飛瀧神社を参拝されたら是非、熊野那智大社に参拝されてください。

バス道路から473段の石段を登ったところにある熊野那智大社はもともと飛瀧神社にお祀りされていた神さまが見晴らしのよいこの地に遷宮されたのが始まりと言われています。

ここの石段は整えられていますがなぜかキツイです。手水舎を超えて最後の石段の前に坐す狛犬さんは必見!!顔をしかめてかわいらしい表情です。

本人(本犬?)はきっとがんばって威嚇してるんだと思うんですが・・・。

御祭神の熊野夫須美神(伊弉册尊といわれる)と那智十二神です。

境内にある楠のご神木は平重盛が植えたと伝えられ中は空洞になっています。願事を書いた護摩木を持って楠木の胎内をくぐる「胎内くぐり」は死して蘇る儀式です。黄泉の國・熊野にふさわしい儀式といえます。

胎内は狭いのでなるべく身軽になって入られることをおススメします。
ガイドブックなどには「八咫烏が石に姿を変えたという烏石がある」と書かれていますが立ち入り禁止の場所にあるため参拝できないとのことでした。

さらにお隣には青岸渡寺があります。
観音信仰の霊場で西国三十三霊場の一番札所になっています。木の枯れた雰囲気が美しい本堂には裸形上人が那智の滝で得たという如意輪観音さまが祀られています。お線香の香り漂う展望台からはあおによしに彩られた青岸渡寺の三重塔と那智の瀧が展望できます。

さらに坂を下って三重塔と那智の滝を見下ろすベストポジションはガイドブックなどによく掲載される風景です。

私は2度とも暑い時期に行ったので名物は黒飴ソフトクリーム!!と云いたいです。お土産には那智ののど飴「那智黒」が有名です。

今回は飛瀧神社~熊野那智大社~青岸渡寺の順でご紹介しました。

私もそのルートが好きですが飛瀧神社の石段とあわせると熊野那智大社まで600段近く階段を登り続ける計算になりますので熊野那智大社~青岸渡寺~飛瀧神社のコースが足に優しいかもしれません。ただし青岸渡寺の三重塔から飛瀧神社に降りる道は整備されていませんので歩き易い靴で行くことを強くおススメします。

御祭神:大己貴神(おほなむち) ※大国主命の若い時のお名前

住所:和歌山県那智勝浦町那智山
電話番号:0735-55-0321


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アクセス:紀伊勝浦より熊野交通バスで神社お寺前駐車場まで約30分 、タクシー約20分

サイトリンク:熊野那智大社
ウィキペディア:飛瀧神社

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