吉備津彦神社（きびつひこじんじゃ）　岡山県岡山市

投稿者：光を教わった熊さん

皆さんも「昔話桃太郎」の事はご存知ですよねっ!

その物語のモデルだとされている、「吉備津彦命」と、その方を祭神とする「吉備津彦神社（きびつひこじんじゃ）」の紹介をさせていただきます。

その昔(弥生・古墳時代)、穏やかな気候に恵まれた瀬戸内海を望む、岡山県を中心とした「吉備国」が繁栄していました。そして其の領域は岡山県全域・広島県東部・香川県島しょ部・兵庫県西部にまで及んでいましたが、雄略天皇の時代、日本書紀や古事記に「吉備上道臣田狭(たさ)の乱」などと記される吉備勢力の鎮圧が繰り返されて、やがて大和勢力に取り込まれていきました。

いっぽう、日本書紀の「崇神記」によると、北陸・東海・西道(吉備)・丹波の四道に将軍を派遣して各地を平定したとされ、此の時、西道(吉備)へ遣わされたのが「吉備津彦命」でした。

一説によれば此の「吉備津彦命」が昔話桃太郎のモデルとされ、鬼は身の丈が4メートルもあったという「温羅」だそうで、これを「吉備津彦命」が退治し平穏をもたらしたとされています。

※因に、この「温羅」の本拠地とされているのは岡山県総社市にある「鬼ノ城」という城跡でして、下記がその写真です。

神社由緒

「吉備津彦命」は別名「彦五十狭芹彦命」で孝霊天皇の王子とされ、四道将軍の一人として御第の稚武彦命とともに吉備津国を平定したとされています。

古来「一品吉備津彦命宮」とも備前鎮守「一品吉備津彦大明神」とも呼ばれたそうで、吉備津国が備前・備中・美作に分かれた後、「備前国一宮」として崇敬されていました。

・備前 = 「吉備津彦神社」
・備中 = 「吉備津神社」
・美作 = 「美作総社宮」

中世には武家や庶民からの信仰が篤かったようですが、金川城主の松田左近将監が日蓮宗への改宗を迫り、その想いが届かないと知るや社殿を悉く焼き払ってしまいました。

その後、江戸時代になり崇敬篤き岡山城主(池田氏)によって、延宝五年(1677年)に社殿が再建されましたが、昭和五年(1930年)に不慮の火災により、本殿・随神門以外を消失。現在の社殿は昭和十一年(1936年)に再建されたものです。

祭神

大吉備津日子大神　(別名・大吉備津彦命)
御子吉備津彦命　(別名・稚武吉備津彦命)
吉備津彦命御祖神　(孝霊天皇)
第日本根子彦国牽天皇　(孝元天皇)
稚日本根子彦大日日天皇　(開化天皇)
御間城入彦天皇　(崇神天皇)

摂社

子安神社　(以下は祭神)
伊邪那岐命・伊邪那美命
木花佐久夜姫命
玉依姫命　(神武天皇の母)

末社

稲荷神社　(稲倉魂命・素盞鳴尊・伊弉諾命)
楽御崎神社　(楽々森彦命・楽々与理彦命)
尺御崎神社　(夜目山主命・夜目麿命)
岩山神社　(中山主神)

鶴島・亀島

・鶴島=(鳥居より本殿に向かい”右側”)
・亀島=(鳥居より本殿に向かい”左側”)

鳥居を抜け本殿に向かうと両脇に神池があって「鶴島・亀島」と呼ばれる島があります。鶴島と亀島は「吉備津彦神社」の特色のようで、古代信仰の原点は秀麗な神体山であり原始の信仰は山が御神体、それを拝する為に麓に拝殿が造られました。

神が宿る山を「神名備」と言いますが、「吉備津彦命」の場合は、もちろん吉備の中山の事です。山上には神の依代(よりしろ)の磐座(いわくら)があって、神池の亀島にも石を円形にめぐらした磐座があって、神が里に下りた際に鎮座した里宮という説もあります。

鯉のぼり

昔話桃太郎と言えば → 男の子
男の子と言えば　　 → 鯉のぼり

という訳で鯉のぼりの写真も撮ってきました。

最後に岡山弁でのご案内です。
「まあ～いっぺん、岡山へ遊びに来られ～」

通訳
「ぜひ一度、岡山に遊びに来てくださいね」

以上、大変お粗末なご案内でした。

住所：岡山県岡山市一宮1043
電話番号：086-284-0031

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アクセス：JR吉備線 (備前一宮) 下車 → 徒歩５分

参考サイトURL：http://www.mitene.or.jp/~hayamine/file3/kibituhiko.htm